本年は、日本を代表する民族音楽学者、小泉文夫の生誕90年にあたります。国内をはじめ世界各地でフィールドワーク（実地調査）を重ね、民族音楽の素晴らしさを世に広めた氏の功績は世界的にも高く評価されおり、民族を分け隔てないその温かいまなざしは、今日一段と輝きを放っています。

また本年は、民音が小泉氏を団長とするシルクロード音楽舞踊考察団を派遣してから40年の節目にもなります。その成果は「シルクロード音楽の旅」公演として結実し、計19ヵ国の出演者による、のべ257日276ステージに及ぶ際立った企画として、氏亡き後も長く愛されてきました。

本展は、小泉氏が音楽を通して見つめようとした文化の本質へのまなざし、民音シルクロード音楽舞踊考察団の概要、そして当時“シルクロード”がブームになる前に始まった全11回の公演に至る経緯から出演者同士の間に生まれた友情までを、写真パネルや映像、当時の資料をもとに紹介いたします。

開催期間： 2017年7月8日(土)～12月24日(日)
会　　場： 民音音楽博物館 西日本館
開館時間： 土曜・日曜・祝日　10:00～17:00（入館は16:30まで）
主　　催： 民音音楽博物館
協　　力： 東京藝術大学音楽学部 小泉文夫記念資料室

※入場無料

皆様のご来館をお待ちしております。