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ヨハン・フリッツ
[オーストリア・ウィーン]
製作年:1800年頃
サイズ:全長=223㎝、
幅=117㎝、高さ=95㎝
音域:F1~f4、74鍵
本館展示中
コレクションのケースには、金属加工が施された唐草模様が飾られ、5本のペダルの中にベルとドラムを奏でる「トルコ式ペダル」を備えています。このピアノを所持していたケグレビッチ伯爵令嬢バルバラ(後のオデスカルキ候夫人)は、ハンガリーの貴族で才能あるピアニストとも言われていました。
カール・シュタイン
[オーストリア・ウィーン]
製作年:1840年代
サイズ:全長=222㎝、
幅=132㎝、高さ=90㎝
音域:C1~g4、80鍵
西日本館展示中
コレクションのこの時代のピアノは、弦を革やフェルトでくるまれたハンマーで叩いて音を出すことで、音の強弱をつけることができるようになり、表現の幅が広がりました。
このピアノは、ショパンが所有していた最後のピアノと同型のもので、ショパンが実際に愛した音を聴くことができる貴重なピアノです。製作年代の1845年は、ジョルジュ・サンドとの愛を育んでいた35歳のショパンが、「ピアノ・ソナタ 作品58 ロ短調」などの傑作を次々と生み出した時期です。ピアノ本体に配された「虎斑状」の模様は珍しく、当時の美しい調度芸術作品ともいえます。