[フランス共和国]
製作者:フランス、エラール社
製作年:1899年
サイズ:全長=257㎝、幅=151㎝、高さ=106.5㎝
音域:A₂~a⁴、85鍵
「ピアノの貴婦人」と称され、外装はホワイトクリーム色で側板や脚に見事な彫刻が施されています。全体的に、ヴェルサイユ宮殿を建てたルイ14世の時代の様式を持っている豪華なグランド・ピアノです。
ベートーヴェンとエラール
ベートーヴェンのピアノ作品のなかで1803~1816頃はフランスのエラール製(F₁~c⁴、68鍵)のピアノを使用して作曲していたと言われています。ベートーヴェンはこのピアノの音域の広さをピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」に反映しています。低音の反復音で始まり、突然最高音域に跳躍して旋律が奏でられます。第23番の「熱情」の終楽章では、このピアノの最高音c⁴がふんだんに使われています。
本館展示中
[その他の鍵盤楽器]