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2016.08.23

本館企画展「楽譜が伝える空間の芸術展」を開催致します

民音音楽博物館 楽譜 芸術展
民音音楽博物館所蔵展示
「楽譜が伝える空間の芸術展」

楽譜は、それそのものは音楽ではなく、音楽を営むための手段といえます。ヨーロッパを中心として成立した、いわゆる「西洋音楽」にあって、楽譜はその根幹をなすメディアでもあります。

作曲家は伝えたいことを音楽として表現しました。しかし音楽は一瞬で消え去る現象ともいえます。それを書きとどめ、後世に残すことができたのが楽譜なのです。これまで数多くの楽曲が作られてきましたが、楽譜として存在しなかった音楽は、伝承によって伝えられたか、そのまま消え去ってしまったのでは、と考えることができます。音楽を残し、伝え、社会的に共有するという意味でも、楽譜が誕生したと考えられます。さらに、楽譜は一面的には音符という「記号」によって書き表されてきたものですが、その楽譜からは音楽が鳴り響いてきます。楽譜という記号が空間を作り出してきたのだと言えるでしょう。

本展では、楽譜の歴史をパネルで紹介するとともに、特にロマン派以降の作曲家による自筆譜、現在では貴重とされているベートーヴェン作曲「交響曲第5番」の初版譜など、当館に所蔵されている楽譜資料を展示いたします。

作曲家が何を思い、何を伝えたかったか――。楽譜に記された音符という記号から感じ取って頂ければと思います。

期間:2016年9月10日(土)~2017年3月19日(日)
会場:民音音楽博物館企画展示室
時間:[火~土]11:00~16:00 [日・祝]10:00~17:00 
休館日:月曜日、年末 ※月曜日が祝日の場合はその翌日

※ 入場無料

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