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ブッシュ&レーン(ウェルテ・ミニョン自動再演ピアノ)

[アメリカ合衆国]
製作者:ブッシュ&レーン社
製作年:1927年
サイズ:全長=150㎝、幅=198㎝、高さ=101㎝
音域:A₂~c⁵、88鍵

19世紀末は自動演奏楽器の最盛期でした。オルゴール時代の締めくくりとして、最も完成度の高い自動再演楽器がリプロデューシング(自動再演)・ピアノでした。1904年、ドイツのエドウィン・ウェルテ等によって世界で初めて「紙ロール」による「ウェルテ自動再演ピアノ」が製作されました。穿孔したペーパーロールには、20世紀初頭に活躍していた世界的ピアニストの実演が強弱の表現やペダリングの操作もそのまま記録されていて、その生演奏が再生できるのがこのピアノの魅力と言えます。また、そのロールには当時の有名なピアニストのサインがされているものあります。しかし、1930年代になると、ラジオ、蓄音器、テープレコーダーの出現によって、当時の人々に愛されたこの自動再演ピアノは製造されなくなってしまいました。

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