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2017.03.01

本館民音音楽博物館コレクション「セノオ楽譜~竹久夢二の表紙絵」展を開催いたします

大正から昭和にかけて出版された「セノオ楽譜」。日本の名歌だけでなく斬新な訳詞で海外の歌曲を数多く紹介。西洋音楽の大衆化に大きく貢献しただけでなく、当時の先端を行く音楽文化の華を開いたとも言えるでしょう。中でも「宵待草」「庭の千草」「埴生の宿」などは、今日まで人々に親しまれる多くの愛唱歌として有名です。「セノオ楽譜」表紙デザインを担当した画家の一人が、大正ロマンを代表する画家の竹久夢二です。夢二はこの表紙デザインを大正5年より300以上の作品を手掛け、大きな脚光を浴びました。

本展では、当館所蔵のセノオ楽譜のうち、竹久夢二が手掛けた表紙絵の楽譜100点余りを公開・展示致します。夢二の表紙絵に描かれた女性の美しさや素朴さ、そして大正のロマンチシズムを感じていただければと思います。

【開催概要】
会  期:2017年3月25日(土)~7月9日(日)
会  場:民音音楽博物館企画展示室
開館時間:[火~土]11:00~16:00 [日・祝]10:00~17:00
休 館 日:月曜日


■ セノオ楽譜とは

妹尾幸陽が日本や外国の数々の名歌と名曲を紹介するために、大正4(1915)年に設立したのがセノオ楽譜出版社です。その出版社から大正から昭和初期にかけて出版されたピース物と呼ばれる楽譜が「セノオ楽譜」です。その内容は、独唱曲がもっとも多く、ヴァイオリン曲、ピアノ曲、合唱曲、演奏会用名曲、また軍歌や鉄道唱歌、地理唱歌などで、20銭から30銭程度で誰もが購入できる大衆版でした。

また、この楽譜の表紙は、竹久夢二のほか、杉浦非水、岡田九郎などの当時の著名な画家たちによって描かれ、そのモダニズムとロマンチシズムで評判となりました。また堀内敬三らの斬新な訳詞も広く受け入れられ、おおいに愛唱されました。


■ 妹尾幸陽(せのお・こうよう)
明治24(1891)年~昭和36(1961)年

大正・昭和期の楽譜出版業者、音楽評論家、訳詞家。東京生まれ。本名は幸次郎。慶応大学中退後、時事新報記者を経て、大正4(1915)年セノオ音楽出版社を設立しました。

クラシック音楽の名曲および帝劇および浅草オペラのヒット曲などによる、きわめて水準の高いピース譜である「セノオ楽譜」を次々と出版。評論や訳詞の分野でも活躍し、「ラ・パロマ」「私の太陽よ」などが有名です。また、幸陽は、夢二の詩を愛好し、みずからが曲をつけています。

昭和14(1939)年の東京放送局(現NHK)の放送開始時の洋楽主任を勤めるなど、わが国の西洋音楽の普及と大衆化に大いに貢献しました。


■ 竹久夢二(たけひさ・ゆめじ)
明治17(1884)年~昭和9(1934)年

岡山県生まれ、本名は茂次郎。早稲田実業学校本科を卒業後、同校専攻科中退。これまで数多くの美人画を描いており、その抒情的な作品は「夢二式美人」とも呼ばれ、大正ロマンを代表する画家です。また、児童雑誌や詩文の挿絵も描いただけでなく、詩、歌謡、童話などを創作。なかでも明治45年に発表された詩「宵待草」には曲が付けられ、大衆歌として全国的な愛唱曲となりました。大正5年から「セノオ楽譜」の表紙絵を手掛け、300余りを描きました。昭和に入り「榛名山美術研究所」建設を構想したほか、アメリカでも作品展を開催するなど精力的に活動を行いましたが、昭和9年信州富士見高原療養所にて永眠しました。




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